“即効紙”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そっこうし80.0%
そくかうし20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
顳顬こめかみ即効紙そっこうしをはって、夜更よふけまで賃仕事にいそしむ母親のごとを聞くと、いかなる犠牲もえなければならぬといつも思う。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
お国はその時、少し風邪かぜの心地で、蟀谷こめかみのところに即効紙そっこうしなどって、取りみだした風をしていた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
薄い頭髪、然うとは見えぬやうにきように櫛卷くしまきにして、兩方りやうほう顳顬こめかみ即効紙そくかうしを張ツてゐた。白粉燒おしろいやけ何方どつちかといふと色は淺黒あさぐろい方だが、鼻でも口でも尋常じんじやうにきりツと締ツてゐる。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)