“散（あら）” の例文
かれその軍、悉に破れて逃げ散（あら）けぬ。ここにその逃ぐる軍を追ひ迫（せ）めて、久須婆（くすば）の渡（わたり）一一に到りし時に、みな迫めらえ窘（たしな）みて、屎（くそ）出でて、褌（はかま）に懸かりき。かれ其地（そこ）に名づけて屎褌（くそはかま）といふ。
古事記：02 校註　古事記 (その他) ／ 太安万侶、稗田阿礼(著)
戦の場（にわ）にある猛き軍人の群も散（あら）け
ファウスト (新字新仮名) ／ ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(著)
かく歌ひて、鬪（かが）ひ明して一一、おのもおのも散（あら）けましつ。
古事記：02 校註　古事記 (その他) ／ 太安万侶、稗田阿礼(著)
親しかりし団欒（まとい）は散（あら）けぬ。
ファウスト (新字新仮名) ／ ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(著)
忽（たちま）ち物皆散（あら）け失せぬ。
ファウスト (新字新仮名) ／ ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(著)