空虚がらん)” の例文
いよいよ空虚がらんとして荒れ寺などの如く、掃除もさのみは行屆かぬがちに、入用の無き間は雨戸を其まゝの日さへ多く、俗にくだきし河原の院も斯くやとばかり、夕がほの君ならねど
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)