“全伽藍”の読み方と例文
読み方割合
ぜんがらん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
男女を合わせて、侍童から厩中間うまやちゅうげんの端まで加えれば、信長の扈従こじゅう百余名はいたはずであるが、本能寺全伽藍ぜんがらん、ただ見るぐわうぐわう燃える一炬いっきょとなったときは、一箇の人影も、一声の絶叫ぜっきょうもなかった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)