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御堂
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みだう
ふりがな文庫
“
御堂
(
みだう
)” の例文
堀割の水は青く搖すれ、
御堂
(
みだう
)
の色硝子は金に耀き、ストゥウルといふ石造の張出に
干物
(
ほしもの
)
は乾き、屋根の上には緑の
唐華草
(
からはなさう
)
。
ハルレム
(旧字旧仮名)
/
ルイ・ベルトラン
(著)
ロミオ
此
(
この
)
賤
(
いや
)
しい
手
(
て
)
で
尊
(
たふと
)
い
御堂
(
みだう
)
を
汚
(
けが
)
したを
罪
(
つみ
)
とあらば、
面
(
かほ
)
を
赧
(
あか
)
うした
二人
(
ふたり
)
の
巡禮
(
じゅんれい
)
、
此
(
この
)
唇
(
くちびる
)
めの
接觸
(
キッス
)
を
以
(
もっ
)
て、
粗
(
あら
)
い
手
(
て
)
の
穢
(
よご
)
した
痕
(
あと
)
を
滑
(
なめら
)
かに
淨
(
きよ
)
めませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
山續
(
やまつゞ
)
きに
石段
(
いしだん
)
高
(
たか
)
く、
木下闇
(
こしたやみ
)
苔蒸
(
こけむ
)
したる
岡
(
をか
)
の
上
(
うへ
)
に
御堂
(
みだう
)
あり、
觀世音
(
くわんぜおん
)
おはします、
寺
(
てら
)
の
名
(
な
)
を
觀藏院
(
くわんざうゐん
)
といふ。
逗子だより
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
併し
代々
(
だい/″\
)
学者で
法談
(
はふだん
)
の
上手
(
じやうず
)
な
和上
(
わじやう
)
が来て住職に成り、
年
(
とし
)
に
何度
(
なんど
)
か諸国を巡回して、法談で
蓄
(
た
)
めた
布施
(
ふせ
)
を持帰つては、其れで
生活
(
くらし
)
を立て、
御堂
(
みだう
)
や
庫裡
(
くり
)
の普請をも
為
(
す
)
る。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
報恩講には和尚さんが、お
御堂
(
みだう
)
の壇の上にのぼつて、お説教をすることを菊次さんは知ってゐました。
百姓の足、坊さんの足
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
▼ もっと見る
浦上天主堂
(
うらかみてんしゆだう
)
無元罪
(
むげんざい
)
サンタマリアの
殿堂
(
でんだう
)
あるひは単純に
御堂
(
みだう
)
とぞいふ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
くだり船
昨夜
(
よべ
)
月かげに歌そめし
御堂
(
みだう
)
の壁も見えず見えずなりぬ
みだれ髪
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
都大路
(
みやこおほぢ
)
の
流離
(
さすらひ
)
よ、
御堂
(
みだう
)
へ
下
(
くだ
)
る
長町
(
ながまち
)
よ。
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
御堂
(
みだう
)
のまへの静寂に鈴ふりならび
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
朝には
御堂
(
みだう
)
の鐘の聲を
聽
(
き
)
く。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
御堂
(
みだう
)
のうちに遊ぶとき
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
寺の
御堂
(
みだう
)
の
南蛮寺門前
(新字旧仮名)
/
木下杢太郎
(著)
大鐘の銘の文句を讀んでると、
飛迫控
(
とびやりびかへ
)
の三十もあるこの
御堂
(
みだう
)
、御堂の三十もあるこの
市
(
まち
)
と、同じ高さに足が來てゐる。
石工
(旧字旧仮名)
/
ルイ・ベルトラン
(著)
子供達は十人ばかり、お
御堂
(
みだう
)
の前の、
陽
(
ひ
)
のあたる階段に腰かけて騒いでゐた。栄蔵はいつもの癖で、みんなから少し離れたところで、優しい眼をしてみんなの方を
眺
(
なが
)
めてゐた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
あの
奧
(
おく
)
遙
(
はるか
)
に
燈明臺
(
とうみやうだい
)
があるといふ。
丘
(
をか
)
ひとつ、
高
(
たか
)
き
森
(
もり
)
は、
御堂
(
みだう
)
があつて、
姫神
(
ひめがみ
)
のお
庭
(
には
)
といふ。
丘
(
をか
)
の
根
(
ね
)
について
三所
(
みところ
)
ばかり、
寺院
(
じゐん
)
の
棟
(
むね
)
と、ともにそびえた
茂
(
しげ
)
りは、いづれも
銀杏
(
いてふ
)
のこずゑらしい。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
クリスマスの長崎の
御堂
(
みだう
)
に入ることも二たびをせむ吾ならなくに
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
御堂
(
みだう
)
にははや
夕
(
よべ
)
の歌きこえ
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
櫻山
(
さくらやま
)
に
夏鶯
(
なつうぐひす
)
音
(
ね
)
を
入
(
い
)
れつゝ、
岩殿寺
(
いはとのでら
)
の
青葉
(
あをば
)
に
目白
(
めじろ
)
鳴
(
な
)
く。なつかしや
御堂
(
みだう
)
の
松翠
(
しようすゐ
)
愈々
(
いよ/\
)
深
(
ふか
)
く、
鳴鶴
(
なきつる
)
ヶ
崎
(
さき
)
の
浪
(
なみ
)
蒼
(
あを
)
くして、
新宿
(
しんじゆく
)
の
濱
(
はま
)
、
羅
(
うすもの
)
の
雪
(
ゆき
)
を
敷
(
し
)
く。そよ/\と
風
(
かぜ
)
の
渡
(
わた
)
る
處
(
ところ
)
、
日盛
(
ひざか
)
りも
蛙
(
かはづ
)
の
聲
(
こゑ
)
高
(
たか
)
らかなり。
松翠深く蒼浪遥けき逗子より
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
兄弟子は良寛さんがいつてしまふと、急いで
御堂
(
みだう
)
の方へまはり、
賽銭箱
(
さいせんばこ
)
に手をかけた。あつちへごてん、こつちへごてんと賽銭箱はころがされた。そのたびに、中でぢやらぢやらと銭が声を立てた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
信徒
(
しんと
)
のため
宝盒抄略
(
はうかふせうりやく
)
といふ書物
御堂
(
みだう
)
の中にぽつりとありぬ
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
御堂
(
みだう
)
にははや
夕
(
よべ
)
の歌きこえ
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
お
御堂
(
みだう
)
の
水
(
みづ
)
を
お月さまいくつ
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
堂
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
“御堂”で始まる語句
御堂殿
御堂筋
御堂裏
御堂格子
御堂内
御堂坂
御堂扉
御堂村
御堂供養
御堂垣外