“入懇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じっこん85.7%
じゆこん14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先代が格別入懇じっこんにせられた家柄で、死天しでの旅のお供にさえ立ったのだから、家中のものがうらやみはしてもねたみはしない。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「——左様でござったか、それがしの主人勝入斎輝政様と、ご入懇じっこんであろうとは、いや、存じも寄らず、失礼のだんは幾重にもひとつ御用捨のほどを」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
私し店受人致し候以前より別段べつだん入懇じゆこんに付店受たなうけ人に相成候所右不慮ふりよ出來しゆつたい仕つり餘儀よぎく其儘受人のよしみにて引取世話つかまつまかり在候八箇年以前御檢使ごけんしの場は存じ申さず候へ共其後右道十郎お召捕めしとりに相成御調しらべの度毎に私し儀も召出され委細心得罷り在候御調べ筋は
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)