“つかひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
使68.5%
使者24.7%
2.7%
使命1.4%
直使1.4%
費消1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『寐たなら起して聞け。今日おかあ樣からお使つかひを頼まれてゐるだらう。その品物を直ぐ持つて來いと言へ。あいつは近頃横着わうちやくになつた。』
反古 (旧字旧仮名) / 小山内薫(著)
えゝも、乳母うばめは跛足ちんばぢゃ! こひ使者つかひには思念おもひをこそ、思念おもひのこよるかげ遠山蔭とほやまかげ追退おひのける旭光あさひはやさよりも十ばいはやいといふ。
代助はちゝの様子、ちゝの言葉つかひ、父の主意、凡てが予期に反して、自分の決心をにぶらせる傾向にたのを心苦しく思つた。けれども彼は此心苦こゝろぐるしさにさへ打ち勝つべき決心をたくはへた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
そして、その使命つかひは私を幸福にしてやる爲めだつてね。
もつて榊原殿へたつせよと早打はやうち直使つかひを立られ榊原家の老臣らうしん伊奈兵右衞門へ御用状ごようじやうをぞ渡しける御用状ようじやうおもむ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
うですね、年少としわか田舍ゐなか大盡だいじんが、相場さうばかゝつて失敗しつぱいでもしたか、をんな引掛ひつかゝつてひど費消つかひぎた……とでもふのかとえる樣子やうすです。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)