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使者
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つかひ
ふりがな文庫
“
使者
(
つかひ
)” の例文
ミカエルその
使者
(
つかひ
)
を率ゐて龍とたたかふ、龍もまたその使者を率ゐて之と戦ひしが、勝つこと能はず且ふたたび天に居ることを得ず
ミケル祭の聖者
(新字旧仮名)
/
片山広子
(著)
えゝも、
乳母
(
うば
)
めは
跛足
(
ちんば
)
ぢゃ!
戀
(
こひ
)
の
使者
(
つかひ
)
には
思念
(
おもひ
)
をこそ、
思念
(
おもひ
)
は
殘
(
のこ
)
る
夜
(
よる
)
の
影
(
かげ
)
を
遠山蔭
(
とほやまかげ
)
に
追退
(
おひの
)
ける
旭光
(
あさひ
)
の
速
(
はや
)
さよりも十
倍
(
ばい
)
も
速
(
はや
)
いといふ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「見よ地に立てる一の梯子あり、その頂天に達し神の
使者
(
つかひ
)
達
昇降
(
のぼりくだり
)
す、また見よ主その上に立ち給ふ」云々(創世、二八・一二—一三)
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
ここに言擧して
二
詔りたまひしく、「この白猪になれるは、その神の
使者
(
つかひ
)
にあらむ。今
殺
(
と
)
らずとも、還らむ時に
殺
(
と
)
りて還りなむ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
「だがお断りをすると云ふだけでは君もお困りだらうから、
掻
(
か
)
い
抓
(
つま
)
んで
理由
(
わけ
)
をいふと——」と
狗
(
いぬ
)
のやうに冷さうな鼻をした
使者
(
つかひ
)
の顔を見た。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
『
否
(
いいえ
)
、今日は何とも無いんですけれど、昨晩恰度お腹が少し変だつた所でしたから……折角お
使者
(
つかひ
)
を下すつたのに、済みませんでしたわねえ。』
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それでは、
稻妻
(
いなづま
)
は
私共
(
わたくしども
)
と
別
(
わか
)
れて、
單獨
(
ひとり
)
で、
此
(
この
)
淋
(
さび
)
しい、
恐
(
おそ
)
ろしい
山
(
やま
)
を
越
(
こ
)
えて、
大佐
(
たいさ
)
の
叔父
(
おぢ
)
さんの
家
(
いへ
)
へお
使者
(
つかひ
)
に
行
(
ゆ
)
くのですか。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ちつとも恐がることもなければ、
吃驚
(
びつくり
)
なさることもありません。
私
(
わたし
)
は竜宮から来た
使者
(
つかひ
)
でございます。正助さんを竜王さま、
乙姫
(
おとひめ
)
さまが
御召
(
おめし
)
でございます。
竜宮の犬
(新字旧仮名)
/
宮原晃一郎
(著)
斯うなると車の庄から長鍬の長者がところへ『何故、白鳥を殺したか』と
談判
(
かけあひ
)
の
使者
(
つかひ
)
が来た
黄金の甕
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
宵は師走霜月の、いかに日短なこの頃とても。点燈頃まで、旦那様、お
帰宅
(
かへり
)
なからふものならば、三方四方へお
使者
(
つかひ
)
の、立つても居ても居られぬは、傍で見る眼の
侍女
(
こしもと
)
まで。
したゆく水
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
其處
(
そこ
)
へですよ、
奧深
(
おくふか
)
く
居
(
ゐ
)
て
顏
(
かほ
)
は
見
(
み
)
せない、
娘
(
むすめ
)
の
哥鬱賢
(
こうつけん
)
から、
妼
(
こしもと
)
が
一人
(
ひとり
)
使者
(
つかひ
)
で
出
(
で
)
ました……
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
何處からか、救ひのお
使者
(
つかひ
)
がありさうなものだ。
子をつれて
(旧字旧仮名)
/
葛西善蔵
(著)
「その
使者
(
つかひ
)
はどうした」
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかしてたとへば
報告
(
しらせ
)
をえんとて橄欖をもつ
使者
(
つかひ
)
のもとに人々むらがり、その
一人
(
ひとり
)
だに踏みあふことを避けざるごとく 七〇—七二
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
床屋は言ひ付けられたやうに
翌
(
あく
)
る日の午過ぎ、その姿で恐る/\公爵邸の
閾
(
しきゐ
)
を
跨
(
また
)
ぐと、
昨日
(
きのふ
)
の
使者
(
つかひ
)
が出て来て一
室
(
ま
)
に案内した。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
……おゝ、
脊中
(
せなか
)
が、
脊中
(
せなか
)
が! ほんに
貴孃
(
こなた
)
が
怨
(
うら
)
めしいわいの、
遠
(
とほ
)
い
遠
(
とほ
)
い
處
(
ところ
)
へ
太儀
(
たいぎ
)
な
使者
(
つかひ
)
に
出
(
だ
)
さッしやって、
如是
(
こん
)
な
死
(
し
)
ぬるやうな
思
(
おも
)
ひをさすとは!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
是に於いてこの大なる龍すなはち悪魔と呼ばれサタンと呼ばるる者、全世界の人を惑はす老蛇地に遂ひ下さる、その
使者
(
つかひ
)
もまた共に遂ひ下ろされたり。
ミケル祭の聖者
(新字旧仮名)
/
片山広子
(著)
父の信之、祖父の
勘解由
(
かげゆ
)
、母お柳、その三人と松原家の
使者
(
つかひ
)
とは奥の間で話してゐる。叔母も其席に出た。静子は今更の様に胸が騒ぐ。兄の居ないのが恨めしい。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
使者
(
つかひ
)
が帰つて、その通り話すと、車の庄の長者は『白鳥を射殺しておきながら、けしからん
言分
(
いひぶん
)
ぢや』と怒つて了つたのぢや。それが
因
(
もと
)
で、たうとう
戦
(
いくさ
)
になつたのぢや。いいか。
黄金の甕
(新字旧仮名)
/
野口雨情
(著)
「
天守
(
てんしゆ
)
のお
使者
(
つかひ
)
、
天守
(
てんしゆ
)
のお
使者
(
つかひ
)
。」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
第七の輪これに續いて
上方
(
うへ
)
にあり、今やいたくひろがりたれば、ユーノの
使者
(
つかひ
)
完全
(
まつた
)
しともこれを
容
(
い
)
るゝに足らざるなるべし 三一—三三
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
カピ妻
方法
(
てだて
)
は
自身
(
じしん
)
で
工夫
(
くふう
)
しやれ、
使者
(
つかひ
)
は
予
(
わし
)
が
搜
(
さが
)
しませう。それはさうと、めでたい
報道
(
しらせ
)
を
持
(
も
)
って
來
(
き
)
たぞや。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
理髪床
(
かみゆひどこ
)
の主人は謹んでお受けをした。そして
使者
(
つかひ
)
が帰つたあとで、土間に
突立
(
つゝた
)
つて大きな
咳払
(
せきばら
)
ひをした。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
到頭肺病になつて了つた山内には、無論
使者
(
つかひ
)
を遣らなかつた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
底の
方
(
かた
)
をもみるをえたりき、こはたふとき
帝
(
みかど
)
の
使者
(
つかひ
)
なる誤りなき正義がその世に名をしるせる
驅者
(
かたり
)
等を罰する處なり 五五—五七
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
コスチウスコオがある時、隣り村の
僧侶
(
ばう
)
さんの
許
(
ところ
)
へ葡萄酒の進物をしようとした事があつた。その
使者
(
つかひ
)
として
馬丁
(
べつたう
)
が呼び出された。
馬丁
(
べつたう
)
は御主人の
命令
(
いひつけ
)
で、その
飼馬
(
かひうま
)
を引き出してそれに乗る事にした。
茶話:04 大正七(一九一八)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
しかしてそのうちより
使者
(
つかひ
)
とみゆるものふたり、こなたにはせ來り、我等にこひていふ。汝等いかなるものなりや我等に告げよ。 二八—三〇
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
埃及王の
使者
(
つかひ
)
はそこまで尋ねて往つて使ひの
趣
(
おもむき
)
を通じた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
われ
眞
(
まこと
)
を汝に告げむ、汝これを
生者
(
しやうじや
)
に傳へよ、神の
使者
(
つかひ
)
我を取れるに地獄の使者よばはりて、天に屬する者よ 一〇三—
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
使者
(
つかひ
)
は小鳥のやうに頼りなささうな目付をした。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“使者”の解説
使者(ししゃ)とは、命令・依頼を受けて、それを伝達する者。特に戦国時代、上級者の書状と共に相手先に赴いた人物。
(出典:Wikipedia)
使
常用漢字
小3
部首:⼈
8画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“使者”で始まる語句
使者番
使者等
使者神
使者屋橋
使者神指杖