“銓”の読み方と例文
読み方割合
せん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五百が強いて帰ろうとすると、宗右衛門は安の生んだおけいせんの二人のむすめに、おばさんを留めいという。二人の女は泣いて留める。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
せん」という両方に握りのついた刃物で竹の皮を削りながら、それが固い節にぶっつかるたびに、枯枝のような腕がしばらくトコロテンのようにふるえていた。
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
宗右衛門はまだ七歳のせんに読書を授け、この子が大きくなったならさむらい女房にょうぼうにするといっていた。銓は記性きせいがあって、書を善く読んだ。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)