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遣
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やッ
ふりがな文庫
“
遣
(
やッ
)” の例文
「飛んでもない、いまは落人だ。——ああ、
好
(
い
)
いものがある。
別嬪
(
べっぴん
)
の
従妹
(
いとこ
)
の
骨瓶
(
こつがめ
)
です。かりに小鼓と名づけるか。この
烏胴
(
からすどう
)
で
遣
(
やッ
)
つけよう、
不可
(
いけな
)
いかな。」
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
さきへ、一口
遣
(
やッ
)
つけてと。……ふーッ、さて、こう度胸の
据
(
すわ
)
った処で、一分別遣ッつけよう。
卵塔場の天女
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ペエジを
遣
(
やッ
)
つ、
取
(
とッ
)
つして、眠気ざましに声を出して読んでいたが、こう夜が更けて、
可恐
(
おそろ
)
しく陰気に
閉
(
とざ
)
されると、低い声さえ、びりびりと氷を削るように唇へきしんで響いた。
霰ふる
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
第一「あんた、居やはりますか。」さて、思うに、「あの、居なはるか。」とおとずれたのだか、それさえ
的確
(
さだか
)
ではないのだそうであるから、構わず、関東の地声でもって
遣
(
やッ
)
つける。
白花の朝顔
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「じゃあ御免を被って
遣
(
やッ
)
つけますぜ。」と
素頂天
(
すってんぴん
)
にぞんざいな口を切って、
袂
(
たもと
)
の下を
潜
(
くぐ
)
らすと、脱いだ羽織を前へ廻して、
臆面
(
おくめん
)
もなく、あなた方の
鼎
(
かなえ
)
に坐った
真中
(
まんなか
)
で、裏返しにしてふわりと拡げた。
三枚続
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
遣
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“遣”を含む語句
気遣
心遣
打遣
小遣
遣放
小遣銭
御遣
目遣
小遣錢
詞遣
遣度
思遣
氣遣
差遣
遣付
小遣取
遣込
見遣
遣切
眼遣
...