“まきがみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
巻紙57.1%
卷紙21.4%
巻髪7.1%
捲紙7.1%
捲髪7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手紙は書き終らずにめたものらしく、引きいた巻紙まきがみと共に文句は杜切とぎれていたけれど、読み得るだけの文字で十分に全体の意味を解する事ができる。
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
摺流すりながす音もはゞか卷紙まきがみへ思ふ事さへ云々しか/″\かきつゞる身生命毛いのちげの筆より先へ切てゆく冥途めいどの旅と死出の空我身は今ぞ亡き者と覺悟をしても親と子がたゞ二人なる此住居然るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そして、そのくしをすぐにご自分のびんの巻髪まきがみにおさしになって、足名椎あしなずち手名椎てなずちに向かっておっしゃいました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
しかし病床に仰臥ぎょうがしながら、捲紙まきがみに奔放な筆をふるって手術の予後を報告して来た幾つかの彼女の手紙の意気ごみ方を考えると、寝てもいられないような気にもなるのであった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
前髪を立てたり捲髪まきがみにしているのもなければ、フランス人の所謂いわゆる⦅なに構うもんか⦆といった流儀のもなく、一様に短かく刈りこんでいるか、さもなければぴったりと撫でつけている