“カール”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
圏谷33.3%
捲髪33.3%
渦巻毛33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
南のかなたには、黒部源頭の次第高に奥まったあたりに、黒岳の圏谷カールの雪が爆裂したように鋭光を飛散させる。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
南に鑓大圏谷カールの双鶏、鶴首などの雪形に囲まれた、特異の山岳景観をもつことがわかった。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
出額でこ捲髪カールを光線の中に振り上げ振り上げ、智慧ちえのない恰好かっこうで夢中に拍手しているのを、かの女は第一にはっきり見て取った。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そして、捲髪カールのロザリをかの女自身の右の並びに置き、自分の左側には小ザッパリした青年を隔てに置いて、その向うに牛のような男を坐らした。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
それは夥しい、美しい黄金色こがねいろ渦巻毛カールを、大きな白麻しろあさの西洋枕の上に横たえている西洋人の女の児であった。
白菊 (新字新仮名) / 夢野久作(著)