捲髪カール)” の例文
旧字:捲髮
出額でこ捲髪カールを光線の中に振り上げ振り上げ、智慧ちえのない恰好かっこうで夢中に拍手しているのを、かの女は第一にはっきり見て取った。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
そして、捲髪カールのロザリをかの女自身の右の並びに置き、自分の左側には小ザッパリした青年を隔てに置いて、その向うに牛のような男を坐らした。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
額に捲髪カールのあるロザリが先に立って、その次に男と腕を組んで、少しるそうな美しい娘のエレンが、気取って済ましてついて来た。その後に牛のような青年がまた一人いた。
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)