きい)” の例文
きい公の奴はウマクやつたものでさあ。図星だ。僕なんか、見きりが悪かつたんで、たうとう散々な目に会つた始末よ……」
茜蜻蛉 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
きいどんの喜市はとても芝居好きで相撲狂でありました。彼は本郷から赤坂麹町までおろしの配達に出ましたが、帰りには必ず神田の三崎町を通り、三崎座をのぞくことにきめていました。