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喜
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よろこ
ふりがな文庫
“
喜
(
よろこ
)” の例文
また、
小川
(
おがわ
)
に
連
(
つ
)
れていって、ボンを
水
(
みず
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
れて
毛
(
け
)
を
洗
(
あら
)
ってやったりして、ボンを
喜
(
よろこ
)
ばせるのをも
楽
(
たの
)
しみの一つとしているのです。
少年の日の悲哀
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
話
(
はなし
)
を
但馬守
(
たじまのかみ
)
が、
與力
(
よりき
)
から
聞
(
き
)
いて、一
層
(
そう
)
玄竹
(
げんちく
)
が
好
(
す
)
きになつたのであつた。それからもう
一
(
ひと
)
つ、
玄竹
(
げんちく
)
が
但馬守
(
たじまのかみ
)
を
喜
(
よろこ
)
ばせた
逸話
(
いつわ
)
がある。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
で、その
白鳥
(
はくちょう
)
は、
今
(
いま
)
となってみると、
今
(
いま
)
まで
悲
(
かな
)
しみや
苦
(
くる
)
しみにさんざん
出遭
(
であ
)
った
事
(
こと
)
が
喜
(
よろこ
)
ばしい
事
(
こと
)
だったという
気持
(
きもち
)
にもなるのでした。
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
片
(
かた
)
ッ
方
(
ぽう
)
でもいけなけりゃ、せめて
半分
(
はんぶん
)
だけでも
揚
(
あ
)
げてやったら、
通
(
とお
)
りがかりの
人達
(
ひとたち
)
が、どんなに
喜
(
よろこ
)
ぶか
知
(
し
)
れたもんじゃねえんで。……
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
あゝ
何
(
なに
)
も
御存
(
ごぞん
)
じなしに
彼
(
あ
)
のやうに
喜
(
よろこ
)
んでお
出遊
(
いであそ
)
ばす
物
(
もの
)
を、
何
(
ど
)
の
顏
(
かほ
)
さげて
離縁状
(
りゑんじよう
)
もらふて
下
(
くだ
)
されと
言
(
い
)
はれた
物
(
もの
)
か、
叱
(
し
)
かられるは
必定
(
ひつぢよう
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
又
賞
(
め
)
で
喜
(
よろこ
)
ばるゝと
雖
(
いへ
)
ども
親
(
おや
)
の
因果
(
いんぐわ
)
が
子
(
こ
)
に
報
(
むく
)
ふ
片輪
(
かたわ
)
娘
(
むすめ
)
の
見世物
(
みせもの
)
の如く
賞
(
め
)
で
喜
(
よろこ
)
ばるゝの
謂
(
いひ
)
にあらねば、決して/\
心配
(
しんぱい
)
すべきにあらす。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
お
池
(
いけ
)
のきれいな
藻
(
も
)
の
中
(
なか
)
へ、
女蛙
(
をんなかへる
)
が
子
(
こ
)
をうみました。
男蛙
(
をとこかへる
)
がそれをみて、
俺
(
おれ
)
のかかあ は
水晶
(
すいしやう
)
の
玉
(
たま
)
をうんだと
躍
(
おど
)
り
上
(
あが
)
つて
喜
(
よろこ
)
びました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
自分
(
じぶん
)
の
馬
(
うま
)
はのろくてとても
叶
(
かな
)
ひませんので、その
馬
(
うま
)
をほしく
思
(
おも
)
ひ、いろ/\
話
(
はなし
)
をして
馬
(
うま
)
を
取
(
と
)
りかへてもらひ、
喜
(
よろこ
)
んで
家
(
いへ
)
へかへりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
文右衞門の方へ
遣
(
つかは
)
せしにより思ひ思はれし中なれば兩人の
喜
(
よろこ
)
び大方ならず
最
(
いと
)
睦敷
(
むつまじく
)
暮しけるに程なく
懷妊
(
くわいにん
)
して一人の男子を
儲
(
まう
)
け其名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
は
喜
(
よろこ
)
びも
心配
(
しんぱい
)
も、たゞそのためにのみして
書
(
か
)
き
入
(
い
)
れた
努力
(
どりよく
)
の
頁
(
ページ
)
をあらためて
繰
(
く
)
つてみて
密
(
ひそ
)
かに
矜
(
ほこ
)
りなきを
得
(
え
)
ないのであつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
龐涓
(
はうけん
)
行
(
ゆ
)
くこと
三日
(
みつか
)
、
大
(
おほひ
)
に
喜
(
よろこ
)
んで
曰
(
いは
)
く、『
我
(
われ
)
固
(
もと
)
より
齊
(
せい
)
の
軍
(
ぐん
)
の
怯
(
けふ
)
なるを
知
(
し
)
る。
吾
(
わ
)
が
地
(
ち
)
に
入
(
い
)
りて
三日
(
みつか
)
、
士卒
(
しそつ
)
亡
(
に
)
ぐる
者
(
もの
)
、
半
(
なか
)
ばに
過
(
す
)
ぎたり』
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
お
爺
(
じい
)
さんは
子供
(
こども
)
のように
喜
(
よろこ
)
んで、
長
(
なが
)
い
顔
(
かお
)
をいっそう
長
(
なが
)
くして、あは、あは、と
笑
(
わら
)
った。
僕
(
ぼく
)
たちもいっしょに
笑
(
わら
)
い
出
(
だ
)
してしまった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
「きみはぼくを
喜
(
よろこ
)
ばせたいと思うなら」とわたしは言った。「けっしてはこにさわってはいけない。……これはたいじなおくり物だから」
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
泣
(
な
)
かない⁉ それは
強
(
つよ
)
い! けれど
今
(
いま
)
は
危
(
あぶな
)
いからいけません、
追付
(
おつつ
)
け
成長
(
おほきく
)
なつたら、
大佐
(
たいさ
)
の
叔父
(
おぢ
)
さんも
喜
(
よろこ
)
んで
連
(
つ
)
れて
行
(
い
)
つて
下
(
くだ
)
さるでせう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
おかみさんにとっても、いままで、じぶんが、家の中へはいるたびに、
喜
(
よろこ
)
んで鳴きさけんだヤッローの声が聞けなくなりました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
そのとき、きみたちは、
喜
(
よろこ
)
んで、ぼくをむかえてくれるといった。そこで、ぼくは、きみたちとそうだんして、チームの
規則
(
きそく
)
をきめたのだ。
星野くんの二塁打
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
六
箇月
(
かげつ
)
足
(
た
)
らずの
短時日
(
たんじじつ
)
に
於
(
おい
)
て
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
く
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
好結果
(
かうけつくわ
)
を
現
(
あらは
)
したと
云
(
い
)
ふことを
考
(
かんが
)
へると、
國民自體
(
こくみんじたい
)
も
非常
(
ひじやう
)
に
喜
(
よろこ
)
んで
宜
(
よ
)
いことであらうと
考
(
かんが
)
へる。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
「
然
(
しか
)
らば
出
(
い
)
でよ。
敢
(
あへ
)
て
汝
(
なんぢ
)
を
苦
(
くるし
)
めて
慰
(
なぐさ
)
みにせむ
所存
(
しよぞん
)
はあらず」と
許
(
ゆる
)
し
給
(
たま
)
ふに、
且
(
か
)
つ
喜
(
よろこ
)
び、
且
(
か
)
つ
恐
(
おそ
)
れ、
籠
(
かご
)
よりはふはふの
體
(
てい
)
にてにじり
出
(
い
)
でたり。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
時
(
とき
)
、
杜松
(
ねず
)
の
樹
(
き
)
がザワザワと
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
して、
枝
(
えだ
)
と
枝
(
えだ
)
が、まるで
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
って
喜
(
よろこ
)
んでいるように、
着
(
つ
)
いたり、
離
(
はな
)
れたり、しました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
人間
(
にんげん
)
の
死体
(
したい
)
よりさきに、
金魚
(
きんぎょ
)
の
死
(
し
)
んだことを
気
(
き
)
にした
平松刑事
(
ひらまつけいじ
)
は、
有頂天
(
うちょうてん
)
になつて
喜
(
よろこ
)
んで、その
日
(
ひ
)
は
署
(
しょ
)
を
早帰
(
はやがえ
)
りしてしまつた。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
弟
(
おとうと
)
の
神
(
かみ
)
は
大
(
たい
)
そう
喜
(
よろこ
)
んで、おかあさんのこしらえて
下
(
くだ
)
さった
藤
(
ふじ
)
づるの
着物
(
きもの
)
や
靴
(
くつ
)
を
体
(
からだ
)
につけて、
藤
(
ふじ
)
づるの
弓矢
(
ゆみや
)
を
手
(
て
)
に
持
(
も
)
ちました。
春山秋山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
モン妻 おゝ、ロミオは
何處
(
どこ
)
に?(ベンヺーリオーに)
今日
(
けふ
)
そなた
逢
(
あ
)
はしましたか?
此
(
この
)
騷動
(
さうどう
)
に
關係
(
かゝりあ
)
うてゐなんだは、ま、
何
(
なに
)
よりも
喜
(
よろこ
)
ばしい。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
或る人民の
好
(
この
)
んで
食
(
くら
)
ふ物を他の人民は
捨
(
す
)
てて
顧
(
かへり
)
みず、或る人民の食ふ可からずとする
物
(
もの
)
を他の人民は
喜
(
よろこ
)
んで
賞玩
(
せうくわん
)
するの類其
例
(
れい
)
决
(
けつ
)
して少からす。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
いよ/\
大問題
(
だいもんだい
)
。
早速
(
さツそく
)
、
水谷氏
(
みづたにし
)
の
處
(
ところ
)
へ
報告
(
ほうこく
)
すると、
氏
(
し
)
は
大
(
おほ
)
いに
喜
(
よろこ
)
んで、
早速
(
さつそく
)
十二
月
(
ぐわつ
)
に
入
(
い
)
つて、
望蜀生
(
ばうしよくせい
)
と
共
(
とも
)
に
加瀬
(
かせ
)
に
行
(
ゆ
)
つた。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
大事なお客様です、
喜
(
よろこ
)
んでいただこうと思いまして、何から何まで手落ちのないようにいたしました。それだのに
縁起
(
えんぎ
)
でもないことをおっしゃる。
神様の布団
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
神々
(
かう/″\
)
しき
朝日
(
あさひ
)
に
向
(
むか
)
つて
祈念
(
きねん
)
を
凝
(
こら
)
したこともあつたのです。ふと
思
(
おも
)
ひ
當
(
あた
)
つた
時
(
とき
)
には
彼
(
かれ
)
は
思
(
おも
)
はず
躍
(
をど
)
り
上
(
あが
)
つて
喜
(
よろこ
)
んださうです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
まち
子
(
こ
)
の
夫
(
をつと
)
の
末男
(
すゑを
)
は、
偶然
(
ぐうぜん
)
にも
彼女
(
かれ
)
とおなじ
北海道
(
ほくかいだう
)
に
生
(
うま
)
れた
男
(
をとこ
)
であつた。
彼女
(
かれ
)
はそれを
不思議
(
ふしぎ
)
な
奇遇
(
きぐう
)
のやうに
喜
(
よろこ
)
んだ。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
いかにも、
暗
(
くら
)
い
夜
(
よる
)
の
朝
(
あさ
)
に
代
(
かは
)
つた
喜
(
よろこ
)
びが、『あけぬこの
夜
(
よ
)
は』といふ
簡單
(
かんたん
)
な
句
(
く
)
のうちに、
漲
(
みなぎ
)
つてゐるではありませんか。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
庭
(
にわ
)
で
遊
(
あそ
)
んでいると、大きな
庭石
(
にわいし
)
の上に
登
(
のぼ
)
って
喜
(
よろこ
)
んでいますし、
室
(
へや
)
の中にいると、
机
(
つくえ
)
や
卓子
(
テイブル
)
の上に
座
(
すわ
)
りこんでいます。
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
夏
(
なつ
)
になるとコスモスを
一面
(
いちめん
)
に
茂
(
しげ
)
らして、
夫婦
(
ふうふ
)
とも
毎朝
(
まいあさ
)
露
(
つゆ
)
の
深
(
ふか
)
い
景色
(
けしき
)
を
喜
(
よろこ
)
んだ
事
(
こと
)
もあるし、
又
(
また
)
塀
(
へい
)
の
下
(
した
)
へ
細
(
ほそ
)
い
竹
(
たけ
)
を
立
(
た
)
てゝ、それへ
朝顏
(
あさがほ
)
を
絡
(
から
)
ませた
事
(
こと
)
もある。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
老夫
(
らうふ
)
筵
(
むしろ
)
の
端
(
はし
)
に坐し酒を
視
(
み
)
て
笑
(
ゑみ
)
をふくみ
続
(
つゞけ
)
て三
盌
(
ばい
)
を
喫
(
きつ
)
し
舌鼓
(
したうち
)
して大に
喜
(
よろこ
)
び、さらば
話説
(
はなし
)
申さん、我
廿歳
(
はたちのとし
)
二月のはじめ
薪
(
たきゞ
)
をとらんとて
雪車
(
そり
)
を
引
(
ひき
)
て山に入りしに
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
『
何
(
なに
)
を
那樣
(
そんな
)
に
喜
(
よろこ
)
ぶのか
私
(
わたくし
)
には
譯
(
わけ
)
が
分
(
わか
)
りません。』と、
院長
(
ゐんちやう
)
はイワン、デミトリチの
樣子
(
やうす
)
が
宛然
(
まるで
)
芝居
(
しばゐ
)
のやうだと
思
(
おも
)
ひながら、
又
(
また
)
其風
(
そのふう
)
が
酷
(
ひど
)
く
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
つて
云
(
い
)
ふた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
豊雄が
訪
(
とむら
)
ひ来るを
喜
(
よろこ
)
び、かつ
二一四
月ごろの事どもをいとほしがりて、いついつまでもここに住めとて、
二一五
念頃に
労
(
いたは
)
りけり。年かはりて
二月
(
きさらぎ
)
になりぬ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
我れの生るゝや自然にして生る、生るゝ時未だ嘗て
喜
(
よろこ
)
ぶことを知らず。則ち我の死するや
應
(
まさ
)
に亦自然にして死し、死する時未だ嘗て悲むことを知らざるべし。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
さて
我楽多文庫
(
がらくたぶんこ
)
の名が
漸
(
やうや
)
く
書生間
(
しよせいかん
)
に知れ
渡
(
わた
)
つて来たので、
四方
(
しはう
)
から入会を
申込
(
まをしこ
)
む、社運隆盛といふ
語
(
ことば
)
を
石橋
(
いしばし
)
が
口癖
(
くちぐせ
)
のやうに言つて
喜
(
よろこ
)
んで
居
(
ゐ
)
たのは
此頃
(
このころ
)
でした
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
其故
(
それゆゑ
)
愛
(
あい
)
ちやんは
其菓子
(
そのくわし
)
を
一個
(
ひとつ
)
嚥
(
の
)
み
込
(
こ
)
みました、ところが
直
(
す
)
ぐに
縮
(
ちゞ
)
み
出
(
だ
)
したのを
見
(
み
)
て
喜
(
よろこ
)
ぶまいことか、
戸口
(
とぐち
)
から
出
(
で
)
られる
位
(
くらゐ
)
小
(
ちひ
)
さくなるや
否
(
いな
)
や
家
(
うち
)
から
駈
(
か
)
け
出
(
だ
)
して
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
余
(
よ
)
は
不知庵
(
フチアン
)
がこの
書
(
しよ
)
を
我
(
わが
)
文界
(
ぶんかい
)
に
紹介
(
せうかい
)
したる
勇氣
(
ゆうき
)
をこよなく
喜
(
よろこ
)
ぶものなり。
第
(
だい
)
二
卷
(
かん
)
の
速
(
すみやか
)
に
出
(
い
)
でんことを
待
(
ま
)
つ。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
敢
(
あへ
)
て一行を
煩
(
わづら
)
はすことなけん、
謹
(
つつし
)
んで随行の
許可
(
きよか
)
を得んことを
乞
(
こ
)
ふと、衆其
熱心
(
ねつしん
)
に
感
(
かん
)
じ
喜
(
よろこ
)
んで之を
許
(
ゆる
)
す、内二人は上牧村の者にして他一人は藤原村字
窪
(
くぼ
)
の者とす
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
悩
(
なや
)
ましいばかりの
羞恥
(
しゅうち
)
と、人に
屈辱
(
くつじょく
)
を
与
(
あた
)
えるきりで、
何
(
なん
)
の
役
(
やく
)
にも立たぬ
型
(
かた
)
ばかりの
手続
(
てつづ
)
きを
憤
(
いきどお
)
る
気持
(
きもち
)
、その
蔭
(
かげ
)
から
躍
(
おど
)
りあがらんばかりの
喜
(
よろこ
)
びが、
彼
(
かれ
)
の心を
貫
(
つらぬ
)
いた。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
... ただの
江戸
(
えど
)
つ
子
(
こ
)
であるよりも
生粹
(
きつすゐ
)
とつけた
方
(
はう
)
を
喜
(
よろこ
)
ぶらしい)それから、その——(
夫
(
をつと
)
といつていゝか、
燕
(
つばめ
)
?——
少
(
すこ
)
し、
禿
(
はげ
)
すぎてゐるが)
愛
(
あい
)
する
於莵吉
(
おときち
)
は十一も
齡下
(
としした
)
で
長谷川時雨が卅歳若かつたら
(旧字旧仮名)
/
直木三十五
(著)
とめづらしいことの
好
(
す
)
きな
雀
(
すずめ
)
が
鳴
(
な
)
きました。そしてめづらしいことでさへあれば、
雀
(
すずめ
)
は
喜
(
よろこ
)
びました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
されば
女人
(
によにん
)
の御身として、かかる
濁世末代
(
ぢよくせいまつだい
)
に、法華經を供養しましませば、
梵王
(
ぼんわう
)
も
天眼
(
てんがん
)
を以て御覽じ、
帝釋
(
たいしやく
)
は
掌
(
たなそこ
)
を合せてをがませたまひ、
地神
(
ちしん
)
は
御足
(
みあし
)
をいただきて
喜
(
よろこ
)
び
尼たちへの消息:――よく生きよとの――
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
しかし
小父
(
おじ
)
はまごつかなかった。クリストフが
手
(
て
)
をたたいて、
喜
(
よろこ
)
んでまわりをはねまわるのを
見
(
み
)
ながら、人がよさそうに笑っていた。そしていつもの
意見
(
いけん
)
をもち
出
(
だ
)
した。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
エチエンヌはすっかり
息
(
いき
)
を切らして四人に
追
(
お
)
いつきます。四人がそんなゲートルをはかされているのを見ると、
喜
(
よろこ
)
んでいいのか、
悲
(
かな
)
しんでいいのかわからないような
気持
(
きもち
)
です。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
十七のおつぎがどれ
程
(
ほど
)
それを
喜
(
よろこ
)
んだか
知
(
し
)
れなかつた。おつぎは
決
(
けつ
)
してそれを
忘
(
わす
)
れなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
或
(
あるい
)
は商人のごときは
兵乱
(
へいらん
)
のために
兵器
(
へいき
)
を
売付
(
うりつ
)
くるの道を得てひそかに
喜
(
よろこ
)
びたるものありしならんといえども、その
隙
(
すき
)
に
乗
(
じょう
)
じて政治的
干渉
(
かんしょう
)
を
試
(
こころ
)
みるなど
企
(
くわだ
)
てたるものはあるべからず。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
寧
(
むし
)
ろさうして
牌
(
パイ
)
の
音
(
おと
)
の
高
(
たか
)
いのを
喜
(
よろこ
)
ぶらしい、だからこそ、その
時
(
とき
)
も
紫檀
(
したん
)
の
堅
(
かた
)
い
面
(
めん
)
を
打
(
う
)
ち、またその
上
(
うへ
)
でひつきりなしにかち
合
(
あ
)
ふ
麻雀牌
(
マアジヤンパイ
)
の
音
(
おと
)
が
窓向
(
まどむか
)
うながらそれほどさはやかにも
聞
(
きこ
)
え
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
お
婆
(
ばあ
)
さんもこの
子
(
こ
)
の
大
(
たい
)
そう
美
(
うつく
)
しいのを
喜
(
よろこ
)
んで、
籠
(
かご
)
の
中
(
なか
)
に
入
(
い
)
れて
大切
(
たいせつ
)
に
育
(
そだ
)
てました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
おれは道夫を
喜
(
よろこ
)
ばせ、
且
(
か
)
つ愉快に勉強させてやろうと思って、これを買って来たんだ。これ
一名
(
いちめい
)
親心
(
おやごころ
)
のレコードという。道夫、さあ、かけてごらん。「
算術
(
さんじゅつ
)
の歌」というラベルの方だよ。
新学期行進曲
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
其時
(
そのとき
)
集
(
あつま
)
ツて
居
(
お
)
ツた、一
同
(
どう
)
の
者
(
もの
)
の
喜
(
よろこ
)
びは
何
(
ど
)
の
位
(
くらい
)
で
有
(
あ
)
りましたか、
商家抔
(
せうかなど
)
では
多
(
おう
)
く
錢
(
おわし
)
を
取扱
(
とりあつ
)
かつて
居
(
お
)
るから、
醫者
(
いしや
)
を
呼
(
よ
)
ぶも
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
はぬと
云
(
い
)
ふ
樣
(
よう
)
な
時
(
とき
)
は、
實驗上
(
じつけんぜう
)
隨分
(
ずいぶん
)
用
(
もち
)
ひて
宜敷
(
よろし
)
き
法
(
ほう
)
の
樣
(
よう
)
に
存
(
ぞん
)
じます。
手療法一則:(二月例会席上談話)
(旧字旧仮名)
/
荻野吟子
(著)
喜
常用漢字
小5
部首:⼝
12画
“喜”を含む語句
歓喜
喜悦
歡喜
縁喜
喜劇
喜歌劇
慶喜
喜捨
狂喜
随喜渇仰
驚喜
悦喜
大喜
随喜
喜多八
欣喜
喜界島
喜見城
大倉喜八郎
一橋慶喜
...