-
トップ
>
-
朝顏
椿の
梢には、つい
此のあひだ
枯萩の
枝を
刈つて、その
時引殘した
朝顏の
蔓に、
五つ
六つ
白い
實のついたのが、
冷く、はら/\と
濡れて
行く。
夏になるとコスモスを
一面に
茂らして、
夫婦とも
毎朝露の
深い
景色を
喜んだ
事もあるし、
又塀の
下へ
細い
竹を
立てゝ、それへ
朝顏を
絡ませた
事もある。
筆の
軸は
先の
方だけを
小刀か
何かで
幾つにも
割りまして、
朝顏のかたちに
折り
曲げるといゝのです。