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鏡臺
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きやうだい
ふりがな文庫
“
鏡臺
(
きやうだい
)” の例文
新字:
鏡台
刷毛
(
ブラツシ
)
の
音
(
おと
)
が
已
(
や
)
んでも
中々
(
なか/\
)
六
疊
(
でふ
)
から
出
(
で
)
て
來
(
こ
)
ないので、
又
(
また
)
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
ると、
薄暗
(
うすぐら
)
い
部屋
(
へや
)
の
中
(
なか
)
で、
御米
(
およね
)
はたつた
一人
(
ひとり
)
寒
(
さむ
)
さうに、
鏡臺
(
きやうだい
)
の
前
(
まへ
)
に
坐
(
すわ
)
つてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
鏡臺
(
きやうだい
)
や化粧道具が
揃
(
そろ
)
つて居て、まるで若い女の部屋のやうですが、昨夜受取つた手紙は言ふ迄もなく、手掛りになりさうなものは一つも無かつたのです。
銭形平次捕物控:159 お此お糸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
美人
(
びじん
)
に
見惚
(
みと
)
るゝとて、あらう
事
(
こと
)
か、ぐつたり
鏡臺
(
きやうだい
)
に
凭掛
(
もたれかゝ
)
つたと
云
(
い
)
ふ
他愛
(
たわい
)
なさ。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
午過
(
ひるすぎ
)
に
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
て
見
(
み
)
ると、
御米
(
およね
)
は
金盥
(
かなだらひ
)
の
中
(
なか
)
に
雜巾
(
ざふきん
)
を
浸
(
つ
)
けて、六
疊
(
でふ
)
の
鏡臺
(
きやうだい
)
の
傍
(
そば
)
に
置
(
お
)
いてゐた。
其上
(
そのうへ
)
の
所
(
ところ
)
丈
(
だけ
)
天井
(
てんじやう
)
の
色
(
いろ
)
が
變
(
かは
)
つて、
時々
(
とき/″\
)
雫
(
しづく
)
が
落
(
お
)
ちて
來
(
き
)
た。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
小六
(
ころく
)
は
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
都合
(
つがふ
)
次第
(
しだい
)
下宿
(
げしゆく
)
を
引
(
ひ
)
き
拂
(
はら
)
つて
兄
(
あに
)
の
家
(
いへ
)
へ
移
(
うつ
)
る
事
(
こと
)
に
相談
(
さうだん
)
が
調
(
とゝの
)
つた。
御米
(
およね
)
は六
疊
(
でふ
)
に
置
(
お
)
き
付
(
つ
)
けた
桑
(
くは
)
の
鏡臺
(
きやうだい
)
を
眺
(
なが
)
めて、
一寸
(
ちよつと
)
殘
(
のこ
)
り
惜
(
を
)
しい
顏
(
かほ
)
をしたが
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
鏡
常用漢字
小4
部首:⾦
19画
臺
部首:⾄
14画
“鏡”で始まる語句
鏡
鏡餅
鏡花
鏡台
鏡板
鏡玉
鏡研
鏡蓋
鏡像
鏡山