“鏡蓋”の読み方と例文
読み方割合
かがみぶた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほかよりは少し整っていて、なお不思議に感じられたのは、そこにある湯呑、鏡蓋かがみぶた、衣裳つづら、すべてしるしのある品物、何ひとつとして、鷹の羽くずしの紋でないものはありません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夏雄さんの彫り物では鏡蓋かがみぶた前金具まえかなぐ煙管キセルなど沢山に所持しており、また古いものにも精通しておられ、柏木貨一郎というとその頃の数寄者仲間には知られた人で、同氏が所持していたものといえば
そして燭台のある一ト間へ移ってそこの鏡蓋かがみぶたを開けていた。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)