“鏡研”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かがみと66.7%
かがみとぎ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
密命をうけた彼ら二十人の家士は、笠売り、鏡研かがみとぎ、馬飼い、放下師ほうかしなどのさまざまに姿をやつして、鎌倉府内へ入りこんでいた。そして五月二日に事を決行したのだった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
然らば常陸坊海尊だろうと噂したというのは、恐らくはこのころすでにかの仙人がまだ生きてどこかにいるように評判する者があったからであろう。また別の伝えには福仙という鏡研かがみとぎがきた。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
そういやあ作平さん、お前さんの鏡研かがみとぎも時代なものさ、おたげえに久しいものだが、どうだ、御無事かね。二階から白井権八の顔でもうつりませんかい。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
というと研屋とぎやの五助、わめいて、むッくとね起きる。炬燵の向うにころりとせ、貧乏徳利を枕にして寝そべっていた鏡研かがみとぎの作平、もやい蒲団ぶとん弾反はねかえされて寝惚声ねぼげごえ
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)