鏡研かがみと)” の例文
密命をうけた彼ら二十人の家士は、笠売り、鏡研かがみとぎ、馬飼い、放下師ほうかしなどのさまざまに姿をやつして、鎌倉府内へ入りこんでいた。そして五月二日に事を決行したのだった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
然らば常陸坊海尊だろうと噂したというのは、恐らくはこのころすでにかの仙人がまだ生きてどこかにいるように評判する者があったからであろう。また別の伝えには福仙という鏡研かがみとぎがきた。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)