“鏡山”の読み方と例文
読み方割合
かがみやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夜中の湖上にかげをうつす月は、鏡山かがみやまの峰に鏡のごとく澄みわたって、多くの港々のすみずみまでもくまなく照らし出し、その情景は趣ふかいものでした。
女持の匕首あいくちかなんか持出して、清水屋の井戸端でお君をひと突きに殺し、取って返して御仮屋横町で、女衒ぜげんみたいなお滝を刺した、——鏡山かがみやまの芝居だって
真っ先に開いたは「鏡山かがみやま」で、敵役かたきやく岩藤の憎態にくていで、尾上おのえの寂しい美しさや、甲斐甲斐しいお初の振る舞いに、あるいは怒りあるいは泣きあるいは両手に汗を握り、二番目も済んで中幕となり
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)