“鏡板”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かがみいた71.4%
かゞみいた28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
巡査も賛意を表したので、二郎はドアの鏡板かがみいたをトントン叩いて、「叔父さん、叔父さん」と呼んで見た。二三度同じことを繰返したが返事がない。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
天井や鏡板かがみいたについてる画題は、小さくして肱掛椅子ひじかけいすにも施されていた。またその寝台は、コロマンデル製のラック塗りの大きな九枚折り屏風びょうぶで囲まれていた。
寢臺が、私の前に立つてゐて、右手には、背の高い、くろずんだ衣裝箪笥があつて、薄暗い、斷續的の光線が、鏡板かゞみいたの光澤に強弱をつけてゐた。左手には、日除けシエードりた窓があつた。
そのなかでもまづにつくのは、うま使つかつた馬具ばぐるいであります。これにはてつつくつたくつわだとかくらだとか、そのほかのものがありますが、くつわには兩側りようがは鏡板かゞみいたといふ部分ぶぶんにいろんなかざりがついてをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)