鏡蓋かがみぶた)” の例文
ほかよりは少し整っていて、なお不思議に感じられたのは、そこにある湯呑、鏡蓋かがみぶた、衣裳つづら、すべてしるしのある品物、何ひとつとして、鷹の羽くずしの紋でないものはありません。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
夏雄さんの彫り物では鏡蓋かがみぶた前金具まえかなぐ煙管キセルなど沢山に所持しており、また古いものにも精通しておられ、柏木貨一郎というとその頃の数寄者仲間には知られた人で、同氏が所持していたものといえば
そして燭台のある一ト間へ移ってそこの鏡蓋かがみぶたを開けていた。
私本太平記:07 千早帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鏡蓋かがみぶたをあけて立てる。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)