“根太板”の読み方と例文
読み方割合
ねだいた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
庄太は笑いながら先に立って引っ返すと、なるほど狭い露路のなかは混雑して、二軒の古い長屋は根太板ねだいたを剥がしている最中であった。
半七捕物帳:56 河豚太鼓 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
蝋燭をかざして根太板ねだいたの落ちた土間どまを見下すと、竹の皮の草履が一足いつそくあるので、其れを穿いて、竹の葉をけて前に進むと、蜘蛛の巣が顔に引掛る。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
三方にあるれた庭には、夏草が繁って、家も勝手の方は古い板戸がこわれていたり、根太板ねだいたへこんでいたりした。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)