山葡萄やまぶだう)” の例文
若かりし頃は好い男であつたかも知れませんが、兩眼めしひて、山葡萄やまぶだうのやうに、不氣味に飛び出した上、顏半面の大火傷で、見るも無慚な顏容かほかたちです。
山県の総領の兄などはその幼い頃の遊び夥伴なかまで、よく一所に蜻蛉とんぼつるませに行つたり、草を摘みに行つたり、山葡萄やまぶだうりに行つたり為た事があるといふが、今で、一番記憶に残つて居るのは
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
山葡萄やまぶだうこそうるさけれ。
牧羊神 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)