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『故郷を想う』
ふりがな文庫
『
故郷を想う
(
こきょうをおもう
)
』
内地へ来て以来かれこれ十年近くなるけれど、殆んど毎年二三度は帰っている。高校から大学へと続く学生生活の時分は、休暇の始まる最初の日の中に大抵蒼惶として帰って行った。われながらおかしいと思う程、試験を終えると飛んで宿に帰り、急いで荷物を整えて …
著者
金史良
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「知性」1941(昭和16)年5月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約6分(500文字/分)
朗読目安時間
約9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
粧
(
よそおい
)
殆
(
ほと
)
侘
(
わび
)
弥次
(
やじ
)
愈々
(
いよいよ
)
殊更
(
ことさら
)
特実
(
トクシリ
)
蒼惶
(
そうこう
)
蔓
(
つる
)
諫
(
いさ
)