“りよく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
利慾55.6%
利欲22.2%
22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
多年の間、利慾りよく権勢に目もくれず、たゞ国家のために、一意奮闘していらっしゃる。こう云うお方こそ、本当の国士本当の政治家だと思ったのです。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
富者と貧者のはなはだしい懸隔けんかく、清い理想的の生活をして自然のおだやかなふところに抱かれていると思った田舎もやっぱり争闘のちまた利欲りよくの世であるということがだんだんわかってきた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
まどのすぐ外に、枯草にりよく草がまじつた土堤がつゞいてゐる、それがすばらしい速さで、せんをひきながらうしろへながれてゐる、かういふ風にあの時道の白さが足の下をながれてゐたと金太郎はすぐ聯そうした。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)