“緑(りよく)” の例文
决(けつ)して愚(おろか)なる船長(せんちやう)の言(い)ふが如(ごと)き、怨靈(おんれう)とか海(うみ)の怪物(ばけもの)とかいふ樣(やう)な世(よ)に在(あ)り得可(うべ)からざる者(もの)の光(ひかり)ではなく、緑(りよく)、紅(こう)の兩燈(りようとう)は確(たしか)に船(ふね)の舷燈(げんとう)で
窓(まど)のすぐ外に、枯草に緑(りよく)草がまじつた土堤が續(つゞ)いてゐる、それがすばらしい速さで、線(せん)をひきながらうしろへ流(なが)れてゐる、かういふ風にあの時道の白さが足の下を流(なが)れてゐたと金太郎はすぐ聯想(そう)した。
坂道 (旧字旧仮名) / 新美南吉(著)