利欲りよく)” の例文
其方共儀長八むすめ身受みうけ相談さうだんの儀は公儀かみに於ても孝心を御賞し有るにつき利欲りよくかゝはらず深切しんせつ懸合かけあひとげ遣はすべし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
富者と貧者のはなはだしい懸隔けんかく、清い理想的の生活をして自然のおだやかなふところに抱かれていると思った田舎もやっぱり争闘のちまた利欲りよくの世であるということがだんだんわかってきた。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)