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ふなのり
ふりがな文庫
“
船乗
(
ふなのり
)” の例文
旧字:
船乘
彼は
船乗
(
ふなのり
)
の暮しを少しもつらいとは思わなかった。皆から快活な性質を愛されながら、自由で男らしいその仕事をむしろ楽しんでいた。
秋空晴れて
(新字新仮名)
/
吉田甲子太郎
(著)
毎日、彼は、ぶらぶら歩きから帰って来ると、だれか
船乗
(
ふなのり
)
が街道を通って行かなかったかと尋ねるのが常であった。
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
著作家や牧師のやうな
始終
(
しよつちゆう
)
家
(
うち
)
ばかしに
燻
(
くすぶ
)
つてゐるのは一番の困り者で、出来る事なら
船乗
(
ふなのり
)
や海軍軍人のやうな月の半分か、一年の
何分
(
なにぶんの
)
一かを海の上で送つて
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
頑丈な
船乗
(
ふなのり
)
の体も、美少年のまえに正当に立つと、ぶら下がったという言葉がおかしくないほど、背も骨ぐみも、段ちがいに美少年のほうが
逞
(
たくま
)
しくて立派だったのである。
宮本武蔵:04 火の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ダガネ、モウ少し過ぎると僕は
船乗
(
ふなのり
)
になって、初めて航海に
行
(
ゆ
)
くんです。実に
楽
(
たのし
)
みなんです。
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
▼ もっと見る
昔、西洋の
船乗
(
ふなのり
)
たちは、『ラノン海賊』の名を聞くと、ぶるぶるふるえ上ったものである。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
饑
(
うえ
)
でひょろひょろになっていて、しかも武器といってはナイフ一挺しか持たないので、こんなとき、訓練のとどいた三、四十人の
船乗
(
ふなのり
)
に立向われたら——と思うと
慄然
(
ぞっ
)
としないわけに行かなかった。
ラ・ベル・フィユ号の奇妙な航海
(新字新仮名)
/
モーリス・ルヴェル
(著)
近頃の
船乗
(
ふなのり
)
はみんな頭がどうかしたに違いない
流血船西へ行く
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
さすがは、末山大将の友だちだけあって、オーガン大佐は強い
船乗
(
ふなのり
)
だ。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
もしも
船乗
(
ふなのり
)
調子の船乗物語や
宝島:02 宝島
(新字新仮名)
/
ロバート・ルイス・スティーブンソン
(著)
船乗
(
ふなのり
)
らしい大きな、荒っぽい声だ。
昭和遊撃隊
(新字新仮名)
/
平田晋策
(著)
船
常用漢字
小2
部首:⾈
11画
乗
常用漢字
小3
部首:⼃
9画
“船乗”で始まる語句
船乗場
船乗り