“船乗場”の読み方と例文
読み方割合
ふなのりば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
世界の偉人がこの馬車に乗つて毎日停車場ステエシヨン船乗場ふなのりばかれるのであると思ふ時、右の肱掛の薄茶色のきれがほつれかかつたのもたつとく思はれた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
夫人は自分達を船乗場ふなのりばまで馬車で送らせると云つてその用意を命ぜられるのであつた。其間そのあひだに椅子へお坐りなさいなどと自分の為に色色いろいろと心を遣はれた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「船にお乗りになるのがいでせう。奥さんがお許し下すつたら私がその船乗場ふなのりばまでお送りしませう。」
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)