“渡船場”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とせんば41.7%
わたしば41.7%
わたし16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうトップリ日がくれた松本まつもと渡船場とせんばへきてあわただしく、そこの船小屋ふなごやの戸をたたいていたのは、加賀見忍剣かがみにんけんであった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
現に久慈川くじがわのとある渡船場わたしば付近では、見上ぐる前方の絶壁の上から、巨巌大石きょがんだいせきおびただしく河岸に墜落しているのを見る。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
昨日きのう月島の渡船場わたしで一緒に乗ったよ。どうかしたんかい……ナニ。一緒に乗った職工かい、ウン知ってるよ。深川の紫塚むらつか造船所の製図引で大深泰三おおふかたいぞうという男だよ。
近眼芸妓と迷宮事件 (新字新仮名) / 夢野久作(著)