トップ
>
渡船場
>
とせんば
ふりがな文庫
“
渡船場
(
とせんば
)” の例文
もうトップリ日がくれた
松本
(
まつもと
)
の
渡船場
(
とせんば
)
へきてあわただしく、そこの
船小屋
(
ふなごや
)
の戸をたたいていたのは、
加賀見忍剣
(
かがみにんけん
)
であった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
成善がその駕籠に乗って、戸田の渡しに掛かると、
渡船場
(
とせんば
)
の役人が土下座をした。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
蟋蟀
(
こほろぎ
)
は
其處
(
そこ
)
らあたり一
杯
(
ぱい
)
に
鳴
(
な
)
きしきつて、
其
(
そ
)
の
聚
(
あつま
)
つた
聲
(
こゑ
)
は
空
(
そら
)
にまで
響
(
ひゞ
)
かうとしては
沈
(
しづ
)
みつゝ/\、それがゆつたりと
大
(
おほ
)
きな
波動
(
はどう
)
の
如
(
ごと
)
く
自然
(
しぜん
)
に
抑揚
(
よくやう
)
を
成
(
な
)
しつゝある。おつぎは
到頭
(
たうとう
)
渡船場
(
とせんば
)
まで
來
(
き
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
渡船場
(
とせんば
)
らしい水際に、酒屋の旗をかかげた茶店が見える。そこで、一杯ひっかけているうちに、一と癖ありげな茶店のおやじが、じろと林冲を眼で撫でまわして。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ところで
姐
(
ねえ
)
さん、
矢走
(
やばせ
)
の
渡船場
(
とせんば
)
から四明ヶ岳の方にはいるには、この街道一筋だろうね」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
「ふしぎなこと、……この
渡船場
(
とせんば
)
に、一そうもそれが見あたりませぬ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
渡
常用漢字
中学
部首:⽔
12画
船
常用漢字
小2
部首:⾈
11画
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
“渡船場”で始まる語句
渡船場中