)” の例文
そらっとぼけるな。この野郎……」と、半七は叱り付けた。「貴様は今夜この為吉をらすつもりでここへ連れ出したのだろう」
半七捕物帳:60 青山の仇討 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「ふうんもねえや。知れたことよ。らされたのあその芝居者こやものだ。眉毛のねえのも女形おやまなりゃこそ。何てったけのう、え、彦。」
らしたって騒ぎで、それで俺あ此船へぶらんてんしたんだ。すると、いいか、陸から無電が飛んで来て船は召還よ。いってえ、あの梨を剥く時手前に借りた此の小刀ナイフが好くねえ、おまけにあれで指を
上海された男 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
らすつもりであったのを仕損じたのか、何かほかに仔細があったのか、どっちにしても万力の仕業に相違あるめえ。しかし相手は天下の力士だ。
半七捕物帳:67 薄雲の碁盤 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
姐御とあッしをみつけしだいらしてしまうと、それはそれはたいした意気込みですぜ
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
「むむ。おれも行こう。悪くすると、為吉を誘い出してらすのかも知れねえ」
半七捕物帳:60 青山の仇討 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「ね、伊織さん、らしちゃいけねえんですね?」
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
牢抜けをする以上、どうで命はねえに決まっているから、恨みのある三甚をらして置いて、それから高飛びをする料簡じゃあねえかと思うのですが……。そうなると、三甚もいいつらの皮です
半七捕物帳:64 廻り灯籠 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「そんなら銀之助も一緒にらしそうなものですがね」
半七捕物帳:67 薄雲の碁盤 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)