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殺
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ばら
ふりがな文庫
“
殺
(
ばら
)” の例文
さだめしもう
彼奴
(
あいつ
)
を、
殺
(
ばら
)
してしまう寸法がついたんでしょうが、そのきッかけを見つけた
手柄者
(
てがらもの
)
の宅助は、まだいっこう目鼻がつきません。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
で、これから、手前たち三人が出かけて行って、そのいろは屋を
殺
(
ばら
)
すんだが、必ず首を持って来いよ。わかったら早いがいい。さっそく出かけろ
つづれ烏羽玉
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「なるほどね。八五郎兄哥が下手人の相棒でないとすると、これは一応尤もだが、亥刻時分に、綾の野郎を誘いに来たとき
殺
(
ばら
)
したとしたら、どうだ」
銭形平次捕物控:026 綾吉殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
振
(
ふ
)
りながら何の御禮に及びませうぞ
夫
(
それ
)
其處
(
そこ
)
は
水溜
(
みづたま
)
り此處には石が
轉
(
ころ
)
げ有りと
飽迄
(
あくまで
)
お安に安心させ
何處
(
どこ
)
へ
連行
(
つれゆき
)
殺
(
ばら
)
さんかと心の内に目算しつゝ麹町をも
疾
(
とく
)
過
(
すぎ
)
て初夜の
鐘
(
かね
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「ヘルマンはてつきり昨夜
殺
(
ばら
)
されましたぜ」ウェステンブロオクは「早く出て來て木戸へ登れ」と云つた。云はれる儘にホルレルバッハは木戸を明けて相手を中へ入れた。
無法な火葬
(旧字旧仮名)
/
小泉八雲
(著)
▼ もっと見る
このおれを
殺
(
ばら
)
そうとでも企らんでやがるのだな、この忌々しい豚め、この海坊主野郎め! ああん? ああん? おれたちはもうここに三週間もじっとしてたんじゃないか
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
「親方を知っているのは吉公たった一人だよ。その大切な奴を
殺
(
ばら
)
しちゃったんだから、お気の毒だが、もう分らねえよ。旦那方がいくら
足掻
(
あが
)
いたって金輪際知れっこありゃしねえ」
鳩つかひ
(新字新仮名)
/
大倉燁子
(著)
殺
(
ばら
)
したぞといったことは、むしろ父がまだ生きている実証のようにさえ思えて、
冥府
(
よみ
)
のような冷たい闇へ飛びこむと一緒に
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「へっ、
殺
(
ばら
)
されやしたよ、八州屋が。八州屋の旦那がね、親分、器用に
殺
(
や
)
られやしたよ。」
釘抜藤吉捕物覚書:03 三つの足跡
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
「職人の勝蔵さ、隣へ引越して来た踊りの師匠を張り合って、
主人
(
あるじ
)
の息子を
殺
(
ばら
)
したんだ」
銭形平次捕物控:030 くるい咲き
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
敵
(
かたき
)
と
覘
(
ねら
)
ひ
討
(
うた
)
んとて先生と
同道
(
どうだう
)
なし
元栗橋
(
もとくりばし
)
へ
行
(
ゆか
)
んとの
相談
(
さうだん
)
最中
(
さいちう
)
は全く
其奴等
(
そいつら
)
三人を
土手迄
(
どてまで
)
引出し
殺
(
ばら
)
して仕舞ふ
計略
(
けいりやく
)
ならんと悟りし故助太刀せんと先へ
廻
(
まは
)
り此處にて待伏したればこそ
此始末
(
このしまつ
)
と
語
(
かた
)
るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「急いだところでムダだろう、甲賀世阿弥はたった今おれが
殺
(
ばら
)
してきたばかりだ。サ、次にはてめえの番」
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「職人の勝藏さ、隣へ引越して來た踊の師匠を張合つて、
主人
(
あるじ
)
の息子を
殺
(
ばら
)
したんだ」
銭形平次捕物控:030 くるひ咲
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
東海道から江戸へ入るには、是非ともさしかかる
八
(
や
)
ツ
山口
(
やまぐち
)
か
高輪
(
たかなわ
)
の浦あたり——、その辺に、必殺の策を伏せておいて、
殺
(
ばら
)
してしまおうという二人が大体の
目算
(
もくさん
)
。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ね、親分、誰かに
殺
(
ばら
)
されたに違いないでしょう」
銭形平次捕物控:030 くるい咲き
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「さて、どこでこいつを
殺
(
ばら
)
したもんだろう。ただの囚人なら
雑作
(
ぞうさ
)
もねえが、なにしろ禁軍八十万の師範だ。いくら
首枷
(
くびかせ
)
がはめてあるからって、もしやり損なったらこっちの首がすぐ
失
(
な
)
くなる」
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「ね、親分、誰かに
殺
(
ばら
)
されたに違ひないでせう」
銭形平次捕物控:030 くるひ咲
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「そこで私が頼んでおくのは、誰を斬り
遁
(
のが
)
そうとも、あの投げ槍小六だけは、きっと
殺
(
ばら
)
して下さいよ。
彼奴
(
あいつ
)
に付きまとわれていたおかげに、五年もお前さんと会うことができなかったんだから……」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「こんな者に
暇
(
ひま
)
どって、もし
砦
(
とりで
)
のやつらに感づかれた日にはこっちの
出道
(
でみち
)
をふさがれてしまうだろう——はやくそのふたりを
殺
(
ばら
)
してしまえ、もう生けどりにするなどといっていられる場合じゃない」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「止めろというのに、くどい奴だ! サ、
殺
(
ばら
)
しにかかるぞ」
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「よし! おれが
殺
(
ばら
)
してやろう」
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「いえ、
殺
(
ばら
)
してしまったんで」
牢獄の花嫁
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
殺
常用漢字
小5
部首:⽎
10画
“殺”を含む語句
主殺
殺害
打殺
殺生
鏖殺
人殺
射殺
撲殺
虐殺
殺戮
斬殺
暗殺
屠殺場
縊殺
切殺
殺人
絞殺
屠殺
相殺
生殺
...