みつ)” の例文
何の気もなくながめいたるにまたもや大吉にみつけられお前にはあなたのようなかたがいいのだよと彼を抑えこれを揚ぐる画策縦横大英雄も善知識もせんじ詰めれば女あってののちなりこれを
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
そのぜん貞之進は知己なる飯田の人というのに挨拶を仕たくって居たが、その時その人がちょうど座敷を出るのをみつけたから、もしや帰るのかと思って奮って起ってその人の跡を逐い
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
今となって残したのが気まりが悪く、いそがわしく袂へほうり込んで梯子を下りる後から、帽子を持ていて来た小歌が、帽子の内側に名刺の挾んであるのをみつけ、これはあなたの、そうなの
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)