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認
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した
ふりがな文庫
“
認
(
した
)” の例文
彼は停留所の前にある茶店で、写真版だの石版だのと、思い思いに意匠を
凝
(
こ
)
らした温泉場の広告絵を眺めながら、
昼食
(
ちゅうじき
)
を
認
(
した
)
ためた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
午
(
ひる
)
飯には三本のお酒の注文があり、その他に餅菓子の注文もした。名所絵葉書十枚、巻紙封筒をも取寄せて両人はしきりに書面を
認
(
した
)
ためていた。
芳川鎌子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
認
(
した
)
ためんとするに先より
傍
(
かたは
)
らに
酒
(
さけ
)
を
呑居
(
のみゐ
)
たりし後藤半四郎は長八が話しを聞夫は何にしても
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
なる事なり併し其金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ほんの仔豚の肉だけという極く軽い夕食を
認
(
した
)
ためると、さっそく彼は着物をぬぎすてて、
夜具
(
やぎ
)
の中へもぐりこむなり、ぐっすりと深い眠りにおちた。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
人の頭上に落ちてくるという事実を
認
(
した
)
たむるのです、僕の身の上の
如
(
ごと
)
き、
全
(
まっ
)
たく
其
(
それ
)
なので、
殆
(
ほと
)
んど信ず
可
(
べ
)
からざる
怪
(
あや
)
しい運命が僕を
弄
(
もてあ
)
そんで
居
(
い
)
るのです。
運命論者
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
折柄
(
おりから
)
秀吉は征韓の志を起し、武備兵糧を充実させた時であったから、天性の豪気いよいよ盛んに、直ちに右筆をして、
呂宋
(
ルソン
)
総督マリニャス宛ての勧降の書を
認
(
した
)
ためしめ
秀吉・家康二英雄の対南洋外交
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
十二時すぎになると、抱月氏を祭った仏壇のまえでひそひそと泣いていたが、それは抱月氏の永眠後毎日のことで、遺書は四時ごろに
認
(
した
)
ためられた。
松井須磨子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
皆
(
みん
)
な
畏
(
かし
)
こまって六字の
名号
(
みょうごう
)
を
認
(
した
)
ためた。咲子は見ちゃ
厭
(
いや
)
よと云いながら
袖屏風
(
そでびょうぶ
)
をして曲りくねった字を書いた。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
書加へられよと申に長兵衞
畏
(
かしこ
)
まり候と
其處
(
そこ
)
は
馬喰町
(
ばくろちやう
)
にて八十二
間組
(
けんぐみ
)
の公事宿だけあれば筆を
揮
(
ふる
)
つて願書を
認
(
した
)
ため直に
翌朝
(
よくてう
)
南町奉行大岡越前守殿へ
訴訟
(
うつたへ
)
出
(
いで
)
しかば越前守殿には願書を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
認
(
した
)
ためんと
用意
(
ようい
)
にこそは
懸
(
かゝ
)
りけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
認
常用漢字
小6
部首:⾔
14画
“認”を含む語句
相認
認識
認印
承認
書認
認知
認可
確認
是認
見認
否認
認証
認知証
認置
証認
認識手段
認識標
非認
默認
黙認
...