したゝめ)” の例文
(此時仲禎卿雲初見)余が今日は美日なれば、今より駿卿へいひやりて墨田の春色賞するは如何いかにと問ぬ。二人そもよかるべしと、三たりして手紙したゝめし折から、駿卿来かかりぬ。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
長兵衞は聞て成程なるほど夫は大變な事貴樣のつかはしたる金よりうたがひをうけ無實むじつなんおちしと聞ては如何にも見て居られぬは道理もつともなり願書ぐわんしよは元より商賣柄しやうばいがらしたゝめるのに手間隙てまひまは入らず然ば長八ナゼ貴樣はむすめ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)