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恃
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たのみ
ふりがな文庫
“
恃
(
たのみ
)” の例文
そのかみレーアこれをえらびてその子の
恃
(
たのみ
)
の搖籃となし、その泣く時特に善くかくさんためかしこに叫びあらしめき 一〇〇—一〇二
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
微かにして
恃
(
たのみ
)
なく、濁りて響かず。紳士。この喉には
些
(
いさゝか
)
の修行の痕あるに似たれど、氣の毒なるは聲に力なきことなり。われ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
人間の種々の貴き「道」について語り得ていることは私のひそかに
恃
(
たのみ
)
としているところではあるが、それは「道」を説くために書いたのではなく
愛と認識との出発
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
独仙君の御説のごとく今の世に御上の御威光を
笠
(
かさ
)
にきたり、竹槍の二三百本を
恃
(
たのみ
)
にして無理を押し通そうとするのは、ちょうどカゴへ乗って何でも
蚊
(
か
)
でも汽車と競争しようとあせる
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
醫者
(
いしや
)
は
更
(
さら
)
に
勘次
(
かんじ
)
を
藥舖
(
くすりや
)
へ
走
(
はし
)
らせた。
勘次
(
かんじ
)
は
只
(
たゞ
)
醫者
(
いしや
)
のいふが
儘
(
まゝ
)
に
息
(
いき
)
せき
切
(
き
)
つて
駈
(
か
)
けて
歩
(
ある
)
く
間
(
あひだ
)
が、
屹度
(
きつと
)
どうにか
防
(
ふせ
)
ぎをつけてくれるだらうとの
恃
(
たのみ
)
もあるので
僅
(
わづか
)
に
自分
(
じぶん
)
の
心
(
こゝろ
)
を
慰
(
なぐさ
)
め
得
(
う
)
る
唯
(
ゆゐ
)
一の
機會
(
きくわい
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
恃
漢検1級
部首:⼼
9画
“恃”を含む語句
矜恃
自恃
自恃庵
心恃
怙恃
空恃
恃處
相恃
神恃
自恃居士
衿恃
頼恃