はゝ)” の例文
貞之介ははゝを失つた直後に、伯父瑞仙の養子にせられて大坂に往つた。自筆の巻物に「善郷養て兄弟二人を祐ると云意を用て祐二と改む」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
官蔵のむすめはゝを失つた後十一年、「文化五甲子夏故ありて此江戸に来」た。然るに女が江戸に来た後三年、文化八年に官蔵は歿した。そして水津系図を女に譲つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)