姿貌すがたかたち)” の例文
八歳やっつの昔なれば、母の姿貌すがたかたちははっきりと覚えねど、始終えみを含みていられしことと、臨終のその前にわれを臥床ふしどに呼びて
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
もしこの国に年若く姿貌すがたかたち端正にして智慮に富み、足で歩まず、馬にらず、車に乗らず、日中でなく、夜中でなく、月の前半でも後半でもなく、衣をず、また裸にもあらず
むかし我が愛せしめしひの子に姿貌すがたかたちの似たればこそ、われはマリアに心をかれしなれ。友。
これらの童子はあんな可愛らしい姿貌すがたかたちをしていても、時には随分思い切った神通力を振り舞わすと信ぜられたもので、今昔物語十に、漢土の或る修行者が宮迦羅くからすなわち矜迦羅こんがら童子を念じて
あの神々こうごうしい姿貌すがたかたちがここで発展したのだ。