“姿見鏡”の読み方と例文
読み方割合
すがたみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あいちやんは其扇子そのせんす手套てぶくろとを取上とりあげ、まさ其處そこ立去たちさらうとして、姿見鏡すがたみそばにあつたちひさなびんまりました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
十七位の時分は寧ろ姿全體にうつるもの——姿見鏡すがたみでなくつても、硝子戸なんぞでも氣まりが惡かつたので見ないふりをして、その癖誰も見るものがないとしげしげと見詰めたものです。
鏡二題 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
それでも毎晩おしまい湯に這入りましてお掃除を済ましたあとで、お湯殿の姿見鏡すがたみをのぞいて見ないことは御座いませんでしたが、そのうちに、いつからともなく奇妙な事に気がつきはじめました。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)