“姿体”のいろいろな読み方と例文
旧字:姿體
読み方割合
したい50.0%
すがた50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見るからに美味うまそうに、しかも、つややかに、鮎の姿体したいを完全に焼き上げることは、鮎を味わおうとする者が、見た目で感激し、美味さのほどを想像する第一印象の楽しみであるから
鮎の食い方 (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
それぞれの胸の中には、あのネネの姿体したいが様々なかたちでうかいで、流れ去っていた。
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
ああ、私は今でも、つて恋人と呼んだ彼女の姿体すがたをハッキリと思い出すことが出来る、しかし、それも、不図ふと女優などの顔を思い出した時のような
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
九十郎はずっと向こうにある、書院造りの母屋おもやから田舎娘に扮した、見覚えある姿体すがたの若い女が、こっちへ足早に歩いて来るので、疑惑の瞳を注いでいた。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)