姿体すがた)” の例文
旧字:姿體
ああ、私は今でも、つて恋人と呼んだ彼女の姿体すがたをハッキリと思い出すことが出来る、しかし、それも、不図ふと女優などの顔を思い出した時のような
腐った蜉蝣 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
九十郎はずっと向こうにある、書院造りの母屋おもやから田舎娘に扮した、見覚えある姿体すがたの若い女が、こっちへ足早に歩いて来るので、疑惑の瞳を注いでいた。
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)