“かたちづく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
形造31.4%
形成28.6%
22.9%
構成11.4%
形作2.9%
2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは真にはげしい推移でありまして、ついには何千という織手が集って、一つの町を形造かたちづくるまでに急速な生長を示しました。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
ノーノー、今に科学者がすべてを征服するの時が来ります、宗教の時代は過ぎました、あらゆる宗教は皆迷信を要素とするのに科学の勝利のみが着々と現実の文明を形成かたちづくる。
山道 (新字新仮名) / 中里介山(著)
家庭をかたちづくつたならば生活の安心から幾分女らしい優しさを恢復することが出來ませう。其他に於ては年齡が絶對に許しません。
教師 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
ところがそれが偶然ぐうぜん御米およねのためにめう行爲かうゐ動機どうき構成かたちづく原因げんいんとなつた。過去くわこ週間しうかんをつと自分じぶんあひだおこつた會話くわいわに、不圖ふとこの知識ちしきむすけてかんが彼女かのぢよ一寸ちよつと微笑ほゝゑんだ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ふるくは貞觀年間じようかんねんかんちかくは寶永四年ほうえいよねんにも噴火ふんかして、火口かこう下手しもて堆積たいせきした噴出物ふんしゆつぶつ寶永山ほうえいざん形作かたちづくつた。すなは成長期せいちようきにあつた少女時代しようじよじだい富士ふじ一人ひとり子持こもちになつたわけである。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
このやま平均へいきん十年毎じゆうねんごと一回いつかいぐらゐ爆發ばくはつし、山側さんそくしようずる彼方此方かなたこなた中心ちゆうしんとして鎔岩ようがんながし、あるひ噴出物ふんしゆつぶつによつて小圓錐形しようえんすいけい寄生火山きせいかざん形作かたちづくるなどする、つぎに郵船ゆうせんがメシナ海峽かいきよう通過つうかすると
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
女は己を愛する者のためにかたちづくるという語も有る如く、女子はただ男子を慰藉いしゃするためにのみこの世に存在するものと認められていたから致方いたしかたない。
婦人問題解決の急務 (新字新仮名) / 大隈重信(著)