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容
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なり
ふりがな文庫
“
容
(
なり
)” の例文
蒲留仙 五十前後の
痩
(
や
)
せてむさくるしい
容
(
なり
)
をしている詩人、
胡麻塩
(
ごましお
)
の長いまばらな
顎髯
(
あごひげ
)
を生やしている。
涼亭:――序に代へて――
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
ふりかえって東を見れば、
㓐別谷
(
りくんべつだに
)
を
劃
(
しき
)
るヱンベツの山々を
踏
(
ふ
)
まえて、
釧路
(
くしろ
)
の
雄阿寒
(
おあかん
)
、
雌阿寒
(
めあかん
)
が、一は
筍
(
たけのこ
)
のよう、他は
菅笠
(
すげがさ
)
のような
容
(
なり
)
をして濃碧の色くっきりと秋空に聳えて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
貴方たちにお目にかゝっても
御挨拶
(
ごええさつ
)
も出来ねえ人間だから、馬鹿な野郎と思召しましょうが、重さんに逢ってから是れまでは随分
永
(
なげ
)
え間の話ですが、
私
(
わっち
)
は其の侍の
容
(
なり
)
恰好も知ってるから
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
某日
(
あるひ
)
其の長者の家へ、穢い
容
(
なり
)
をした旅僧が錫杖を鳴らしながら来て手にした鉄鉢をさし出して
長者
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
申し訳がないって万年橋で首を縊ろうとする処へ、通り掛ッたのは、伊皿子台町の荷足の仙太郎という誠に気丈な親方で、其のお人が助けて下さいまして、其の刀を取った侍の
容
(
なり
)
恰好も見て居るし
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
「こんな
容
(
なり
)
をしてて、仲間の乞食に見つかっては大変じゃ」
南北の東海道四谷怪談
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
“容”の意味
《名詞》
(ヨウ) かたち。すがた。
(出典:Wiktionary)
容
常用漢字
小5
部首:⼧
10画
“容”を含む語句
容貌
容易
形容
容姿
容色
顔容
容子
寛容
容體
容態
容器
顏容
姿容
内容
容儀
面容
容体
許容
容顏
貌容
...