「顏の紐のゆるんだのが、路地を入つて來ると思ふと、それが外ならぬ八五郎さ。成程そんな面白い相好で歩く人間は、日本中にも滅多にはねえ筈だ」
傍にゐて、すつかり相好の変つた蒔の寝顔を眺め乍ら、これが肉親の祖母であつたらどんな気がするだらうと思つた。すると、突然、悲しさがこみ上げて来た。
“相好”の意味
“相好(三十二相八十種好)”の解説
三十二相八十種好(さんじゅうにそうはちじっしゅこう(ごう))とは、釈迦の姿の32の特徴を言語によって数え上げたもの。三十二相を詳述したものが八十種好相であり、見てすぐに分かる三十二相と、微細な特徴である八十種好を併せたもの。。仏の外形的な特徴とともに、宗教的な理想を示している。大般若経などに述べられており、経典によって多少の相違がある。「相」と「好」をとって相好(そうこう、そうごう)ともいう相好はまた転じて、顔かたち・表情のこと。「相好を崩す」は、顔をくしゃくしゃにして笑い喜ぶさま。。
(出典:Wikipedia)
(出典:Wikipedia)