“そうごう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相好62.8%
綜合28.4%
相恰2.7%
僧綱1.6%
湊合1.6%
総合1.1%
相格1.1%
相形0.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それと同時にかかる相好そうごうを覚え置いて人を罵るに用いた輩も多かったと見え、『四分律』三に人の秘相を問いまた罵るを制しあり。
それに対して、「綜合そうごうの物理学」というものもあり得るというのが、先生の持論であった。例えば、ここに或る複雑な形の波形がある。
比較科学論 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
自ら善人に善人にと見せ掛けて居た為に此の大悪の相恰そうごうが現われなんだのか知らん、兎に角も恐ろしい顔である。
幽霊塔 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
万法蔵院の上座の僧綱そうごうたちの考えでは、まず奈良へ使いを出さねばならぬ。横佩家よこはきけの人々の心を、思うたのである。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
事実だと云っても、人間の写象を通過した以上は、物質論者のランゲの湊合そうごうが加わっている。意識せずに詩にしている。嘘になっている。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
一八四一年プロシア王フリードリッヒ・ウィルヘルム四世は、ベルリンの文化を飾るために芸術大総合そうごうのアカデミーを設立せんと企て、音楽部の主任としてメンデルスゾーンを招聘しょうへいした。
楽聖物語 (新字新仮名) / 野村胡堂野村あらえびす(著)
ふらふらとした目を据えて、まだ未練にも茶碗を放さなかった、め組の惣助、満面のえみに崩れた、とろんこの相格そうごう
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「ええ大概の事は知っていますよ。知らないのは自分の馬鹿な事くらいなものです。しかしそれも薄々は知ってます」「ホホホホ面白い事ばかり……」と細君相形そうごうを崩して笑っていると
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)