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『正体』
ふりがな文庫
『
正体
(
しょうたい
)
』
龍助危篤という電報を手にしたとき、津川は電文の意味を知るよりも佐知子に会えるなと思うほうがさきだった。 「なんていうやつだ」 それでも彼はいちおうそう云って自分を苦々しく反省したが、車で東京駅へかけつける気持には、すでにどう抗ってみても危篤 …
著者
山本周五郎
初出
「アサヒグラフ」 1936(昭和11)年3月11日号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約15分(500文字/分)
朗読目安時間
約25分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
帷
(
ブェール
)
彼女
(
あのひと
)
窃
(
ぬす
)
晩
(
おそ
)
紊
(
みだ
)
狼狽
(
ろうばい
)
盃
(
さかずき
)
眩暈
(
めまい
)
瞳
(
ひとみ
)
硝子
(
ガラス
)
立竦
(
たちすく
)
箸
(
はし
)
籠
(
こも
)
淫蕩
(
いんとう
)
艶
(
つや
)
蒼白
(
あおじろ
)
蕗子
(
ふきこ
)
訊
(
き
)
贅沢
(
ぜいたく
)
軽蔑
(
けいべつ
)
遮
(
さえぎ
)
離室
(
はなれ
)
頷
(
うなず
)
顰
(
ひそ
)
龍助
(
りゅうすけ
)
妖気
(
ようき
)
仰臥
(
ぎょうが
)
伴
(
つ
)
倦怠
(
けんたい
)
内腿
(
うちもも
)
刹那
(
せつな
)
呟
(
つぶや
)
呵責
(
かしゃく
)
喀血
(
かっけつ
)
嘲笑
(
ちょうしょう
)
外套
(
がいとう
)
煖炉
(
だんろ
)
嬌
(
なま
)
微
(
かす
)
微塵
(
みじん
)
抗
(
あらが
)
拵
(
こしら
)
捉
(
とら
)
掴
(
つか
)
津川
(
つがわ
)
乖離
(
かいり
)