“土扉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つちど66.7%
とびら33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
階段の下は錠口になっていて、不時ふじの攘夷派の襲撃にそなえるために、車びきの重い、土扉つちどが閉まり、出入のたびに、いちいち鍵で開閉することになっている。
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
「じゃア、どうか土扉つちどをしめて戴きましょう」
顎十郎捕物帳:23 猫眼の男 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
そして、入口の土扉とびらが、わずかの隙を見せて開いているのを見出すと、ためらわず、ツイと押してはいって、しめっぽいほこりくさい、闇の中を、二階への階段を上って行った。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)